介護資格を活かして稼ぐ

「介護の仕事って、資格がないと無理かな…？」と思っている人もいるかもしれません。
でも実は、介護職員初任者研修（旧ヘルパー2級）があれば、施設勤務だけでなく、自宅に訪問して介護の仕事を個人で請け負うこともできます。

今回は、この資格の取り方から、働き方、収入アップのポイントまで、分かりやすくまとめました。

介護職員初任者研修とは？

介護職員初任者研修は、介護の基礎知識と技術を学ぶための資格です。
昔でいう「ヘルパー2級」にあたります。

国家資格ではなく、都道府県が認めた研修を受けて合格すればもらえる公的な資格です。
各都道府県の福祉・研修担当部署が認可・監督を行っています。
制度の詳細は厚生労働省の公式ページで確認できます。

この資格があれば、施設勤務だけでなく、訪問介護やデイサービスなど、幅広い現場で働けます。

資格を取得するには、都道府県知事の指定を受けた研修事業者が開講する講座を受講し、筆記と実技の修了試験に合格する必要があります。
修了試験の受験料は、多くの場合、受講費用に含まれています。
試験の内容や合格ラインは研修によって違いますが、多くの場合は70％以上の正答で合格できるので安心です。

研修は通学と通信の2パターン。

試験の時期は、各都道府県や研修機関によって異なります。
年に数回開催されることが多いので、各市町村のホームページや研修施設の案内で確認しましょう。

費用は通学で8万〜10万円、通信で6万〜8万円が相場です。
働きながらでも無理なく取得できる金額感です。
また、自治体によっては、就職を前提とした受講者に費用の一部を助成する制度（例：母子・父子家庭自立支援給付金など）があります。

施設勤務では、働き方によって収入が変わります。
資格があると資格手当もつくので、無資格より収入が少し上がります。
安定した収入と社会保険などの待遇が魅力で、長く続けたい人に向いている働き方です。

訪問介護では、自宅で生活している利用者のもとに直接訪問して介護サービスを提供します。
働き方には大きく分けて2つあります。

施設や訪問介護事業所に就職すると、給与は月給や時給で支払われ、件数に関係なく安定した収入が得られます。
スケジュールは事業所が管理するので、自分で訪問件数を調整することは基本的にありません。

訪問介護事業所と業務委託契約を結び、登録ヘルパーとして働く場合です。
報酬は時給制ではなく、サービス提供時間や件数に応じた報酬で支払われることが多いです。
ただし、件数は保証されないため、安定収入を求める場合は注意が必要です。

自分の空いた時間に働けるため、副業感覚で取り組むことも可能です。
資格があると、利用者や家族からの信頼度も上がり、依頼件数が増える傾向があります。

資格があると、働きやすさや収入アップにもつながります。
さらに介護福祉士などの上位資格を目指せば、キャリアの幅も広がり、経験を重ねるほど自信とやりがいも増していきます。

介護の仕事は、利用者の生活や健康に直接関わる責任の大きい仕事です。
最初は覚えることも多く、慣れない場面も出てきますが、丁寧に対応することで信頼が積み重なっていきます。
安全第一で、利用者の尊厳を守る意識を忘れないことが大切です。

利用者が安心して毎日を過ごせるよう手助けし、感謝される瞬間は、仕事の遣り甲斐にもつながります。
こうした経験を積むことで、介護の現場での自信や満足感も自然に増えていくでしょう。

高齢化が進む日本では、介護職員の需要が年々高まっています。
資格があれば、就職の選択肢もグッと広がるので、安心して働き始められますよ。

介護職員初任者研修は、未経験でも取りやすく、施設勤務も訪問介護も自分のライフスタイルに合わせて働ける資格です。
資格手当や夜勤手当、件数増加による報酬などで収入アップも可能です。

まずは研修情報をチェックし、自分に合った働き方を見つけて介護の現場に一歩踏み出してみましょう。

本記事の情報は2025年12月時点の内容をもとにしています。
試験日程・受験料・資格手当などは変更される可能性があるため、最新情報は各資格の公式サイトや求人情報をご確認ください。