ガソリンスタンドでよく見かける「危険物取扱者」の資格。実は、ガソリンスタンドだけじゃなく、工場や化学メーカー、物流会社などでも大活躍する国家資格なんです。
手当がついたり転職で評価されたりと、持っておいて損はないこの資格。特に「乙種第4類(乙4)」は、毎年たくさんの人が挑戦している大人気ジャンルだったりします。
今回は、そんな危険物取扱者の仕事内容から気になるお給料、費用やメリットまで、まとめてお届けします!
危険物取扱者ってどんな資格?
危険物取扱者は、消防法で定められた国家資格です。ガソリンや灯油、アルコールといった危険物を扱う場所では、この資格を持った人が作業したり、安全を見守ったりする必要があります。
資格の種類は「甲種」「乙種」「丙種」の3つ。
ここで受験者の多くが全部を受けるのではなく、ピンポイントで狙い撃ちするのが「乙種第4類(乙4)」です。
これは乙種の中の4番目のグループという意味で、ガソリン、灯油、軽油、アルコールといった「引火しやすい液体」のことを指します。
身近な燃料をこれ1つでほぼすべてカバーできるため、いろいろな現場で引っ張りだこ。
「乙4持ち歓迎!」という求人もよく見かけます。
危険物取扱者の勉強方法は?
「国家資格だから費用も時間もかかりそう…」と思いがちですが、専門学校に通う必要はありません。
市販の参考書を使った独学で十分合格を目指せます。
勉強の範囲と時間の目安
試験は「法令」「物理・化学」「危険物の性質と消火方法」の3分野から出題されます。
100時間〜120時間程度(知識ゼロでも約3〜4か月、1日1時間ペースでOK)
参考書代の目安
1,500円〜2,000円程度(テキストと問題集が1冊になった市販本で十分)
YouTubeの無料の解説動画も充実しているので、利用するのもおすすめ。
危険物取扱者の取得にかかる費用はどのくらい?
受験料は以下の通りです。
その他に参考書代(約1,500円〜2,000円)、免状交付手数料(合格後)2,900円、写真代、郵送費で総額1万円〜1万5,000円ほど。
スクールに通う必要がない分、国家資格としてはチャレンジしやすい金額です。
気になる合格率はどのくらい?
一番人気の「乙4」の合格率は30%〜40%弱くらい。「国家資格にしては低め?」と思うかもしれませんが、会社や学校で受験を勧められ、十分な勉強時間を確保できないまま受験する人もいるため、このくらいの合格率になっているともいわれています。
ちなみに「乙種は全部受けるの?」と思うかもしれませんが、実は多くの人は乙4から取得を目指します。
そのため、すでに乙4を持っている人が他の類(乙1〜3、5、6類)を後から受けるときは、試験の大部分が免除されて10問解くだけでよくなるため、他の類の合格率は60〜70%台と高くなっています。
危険物取扱者の申し込み先
試験は一般財団法人 消防試験研究センターが実施しています。
Webサイトからの電子申請、または書面(願書)での申込みになります。都道府県によって申請方法などの違いがありますので、自身の受ける都道府県のページを確認してください。
都道府県ごとに年間スケジュールが組まれており、何度も実施されています。まずは公式サイトで日程をチェックしてみましょう。
資格を取るメリット
危険物を扱う現場は全国にあるため、引っ越しや転職の際にも強い味方になってくれます。
一度合格して免状をもらえば更新試験は不要(氏名変更などの手続きを除く)。一生使える資格として重宝します。
どんな仕事をするの?
活躍の場は、本当にいろいろあります。
セルフのガソリンスタンドなら、給油許可のボタンを押したり設備の点検をしたり。利用者が安全に給油できるよう、モニターで見守るのが主な役割です。
工場なら、塗料や薬品、燃料の保管・管理を担当。製造ラインの安全チェックに携わることもあります。
ほかにも、危険物を運ぶ物流会社やビルメンテナンス、石油会社など、「危険物を扱う場所」がある限り、どこでも頼りにされる存在です。
気になる平均給与は?
収入は働く業界や職種によって変わります。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」(危険物取扱者の検索結果)によると、危険物取扱者の資格を活かせる設備管理や保全職などでは、年収400万〜500万円台が一つの目安。大手の現場や夜勤があるシフトなら、さらに上を目指せることもあります。
さらに魅力的なのが「資格手当」。
会社にもよりますが、月に2,000円〜1万円ほどの手当がつくケースもあります。毎月の給料にプラスされるのは嬉しいポイントですね。
電気工事士やボイラー技士といった他の資格と組み合わせれば、さらに評価が高まり、収入アップも狙えます。
知っておきたい注意点
資格を取ったからといって、いきなり大幅な給料アップが約束されるわけではないのが現実です。
現場で経験を積んでいくことが収入アップへの近道になります。
また、危険物を扱う以上、安全管理への責任は重大。「ルールを守って事故を防ぐ」という意識が求められます。
乙種の場合は「合格した類」の危険物しか扱えないため、別の種類を扱う場合は追加で受験する必要がある点も覚えておきましょう。
まとめ
危険物取扱者は、さまざまな業界で重宝される使い勝手の良い国家資格です。
専門学校に通う必要はなく、市販の参考書で数カ月勉強すれば十分合格を狙えます。
資格手当や転職時のアピール材料としても魅力たっぷり。
「まずは何かひとつ国家資格がほしい」という方の第一歩にぴったり。
将来的なキャリアアップを目指す方にとっても、持っておいて損はない資格です。
まずは公式サイトで日程をチェックして、挑戦してみてはいかがでしょうか!
