最近、地方でちょっとずつ注目されている仕事があります。
それが「空き家調査スタッフ」。
読んで字のごとく、誰も住んでいない空き家を見回って、問題がないかチェックするというお仕事です。
「そんな仕事あるの?」と思った方、実は今、自治体や民間業者がこの仕事の求人を出していて、こっそりとニーズが伸びているんです。
しかも、特別な資格はほとんどいらず、スキマ時間で働ける案件も多いので、ちょっとした副収入にもなるかも。
この記事では、空き家調査のリアルな内容から、実際どれくらい稼げるのかまで、ざっくりわかりやすく紹介していきます。
どうして空き家の仕事が必要なの?
日本では空き家がものすごく増えています。
総務省の調査(2018年)では、全国にある空き家は約849万戸。
住宅全体の13.6%が「誰も住んでない家」なんです。
これは都市部だけでなく、地方ではさらに深刻な状況で、空き家率が20%を超える地域もあります。
では、なぜこれほどまでに空き家が増えているのでしょうか?
よくある理由としては、こんなケースが挙げられます。
こうした空き家をそのまま放っておくと、どうなるでしょうか。
雑草が生い茂ったり、不法侵入が起きたり、最悪の場合は火災や倒壊といった危険も出てきます。
そこでいま、空き家の状態を定期的にチェックしてくれる「調査スタッフ」の需要がじわじわと高まっているのです。
※統計データ出典:総務省「平成30年住宅・土地統計調査」
空き家調査って何するの?
やることはいたってシンプル。
指定された空き家を訪問して、家の外観や敷地の様子をチェック。
これらを見て、写真を撮ったり、簡単な報告書を書いたりする感じです。
最近はスマホで写真を送って完了っていう業者も多いので、作業自体はサクッと終わることもあります。
空き家調査でどれくらい稼げるの?
やっぱり気になるのは「どれくらい稼げるの?」というところですよね。
報酬の相場はけっこうバラバラなんですが、目安としては以下になります。
たとえば、ある業者では「1件800円、月10件担当=月8,000円」。
別の業者では、写真付きの詳細な報告書込みで「1件1500円」なんてことも。
件数や内容によっても変わるので、月1〜2万円くらい稼ぐ人もいれば、週1ペースで軽くお小遣い程度って人もいます。
もちろん、数をたくさんこなせばもっと収入は増えますが、基本は「副業向け」「スキマ時間でコツコツ」のスタイルが多いです。
働き方はいろいろ。自分に合うスタイルが選べる
誰が求人を出してるかというと、地元の自治体(地域の見守り活動の一環)、不動産管理会社や空き家専門の管理業者などになります。
雇用形態も様々で、アルバイト、登録制スタッフ、業務委託などがあります。
案件によっては「現場直行・直帰OK」「服装自由」「副業OK」みたいなゆるめの条件もよく見かけます。
空き家調査のメリットデメリット
メリット
デメリット
歩きやすい恰好はもちろんですが、長袖、帽子など肌を露出しないように注意が必要です。
夏場は虫除けスプレーはほぼ必須です。
無理せず、自分のペースでコツコツ続けるのがこの仕事のコツです。
これからもっと需要が増える?
空き家は、今後もどんどん増えていくと見られています。
しかも、家の所有者が遠方に住んでいて、現地に行けないというケースも多いため、こうした「見守りサービス」の需要は上がる一方。
最近は、スマホのGPSで訪問確認ができたり、ドローンやAIカメラを導入する業者も増えてきています。
とはいえ、まだまだ人の目と判断が必要な場面は多く、空き家調査の役割はこれからもなくならないはずです。
まとめ
地域に役立ちつつ、自分のペースで働ける仕事
空き家調査の仕事は、派手さはないけど「地元に貢献できる」「好きな時間に働ける」「ストレスが少ない」と、ちょっと珍しい魅力が詰まった仕事です。
しかも、資格不要・初期費用もほとんどなし。
副業にしたい人、自由な時間にちょっとだけ働きたい人、人付き合いより自分のペースを重視したい人にとって、意外とハマるかもしれません。
気になったら、地元の求人サイトや自治体のホームページで「空き家 管理」「見回り」などのキーワードで検索してみてください。
もしかしたら、あなたの近所でもひっそりと募集しているかもしれませんよ。