民泊の収益と費用の実態

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民泊って儲かるの?実際のところを見てみた

空き部屋を民泊にして副収入!」なんて言葉、聞いたことありませんか?
ちょっと気になるけど、実際どうなんだろう……。

この記事では、民泊を始めるうえで知っておきたい「収益モデル」「清掃の実態」「法律のルール」「物件の取得方法と費用感」などを、できるだけ分かりやすく紹介していきます。

そもそも、部屋はどうするの?

民泊をやるには、まず「宿泊スペース」になる部屋が必要です。
大きく分けて以下の3パターンがあります。

1.  自宅の一部を使う

すでに持ち家があって空き部屋があるなら、これが一番コストを抑えられます。
ただし、住まいと宿泊スペースを分ける工夫や、プライバシー面の配慮は必要です。

2. 賃貸物件を借りて運用

「民泊可」の物件である必要があります。
東京や大阪では、民泊OKのマンションも増えてきていますが、オーナーの承諾は必須。

家賃10〜15万円台の1LDK〜2LDK程度の民泊向け物件が主流です。
ファミリーやグループでの宿泊を想定した間取りで、1泊あたりの料金を1万円前後〜に設定することが多いです。
収支バランスを見ながら、家賃に見合った稼働率や単価を確保する必要があります。

3. 物件を購入して民泊用に使う

中古マンションや戸建てを購入して民泊用に整備するパターンです。
中古の場合、リフォーム代も考慮する必要があります。
費用は大きくなりますが、うまく運営できれば投資として回収可能です。

価格例
  • 都内の中古マンション(1LDK〜2LDK)→ 約1,500万〜3,000万円
  • 地方の戸建てや空き家 → 約300万〜800万円(築古なら100万円台もあり)
  • 地方の空き家バンクを活用すれば、初期費用をかなり抑えることも可能です。

始めるにはいくらかかるの?

物件の準備ができたら、次にかかるのが設備や登録などの初期費用です。
広さや現状によって変わりますが、主にかかるのはこんな内容です。

  • 家具・家電(冷蔵庫、ベッド、Wi-Fiなど): 5〜15万円
  • アメニティ類(タオル、シャンプーなど): 1〜3万円
  • 写真撮影や内装の調整: 1〜2万円
  • 届け出の準備費用: 住宅宿泊事業なら無料、旅館業なら5万円以上の場合も

家具付きの賃貸を借りる場合などは、初期費用を抑えることも可能です。
目安として、10万〜25万円前後が多くの人のスタートラインになっています。

民泊って年間どのくらい貸せるの?

ここで重要な法律の話を少し。
日本で「民泊」を合法的に運営するには、「住宅宿泊事業(民泊新法)」の届出をするケースが一般的です。
この場合、営業できるのは年間180日までと法律で定められています。

つまり、1年の半分だけしか貸せないんですね。
これは、ホテルや旅館業と競合しすぎないようにするためのルールです。

実際に180泊できるの?

理論的には180泊すべて埋めることは可能ですが、実際はそううまくはいきません。
予約が入らず空室の日もあれば、清掃日を設ける必要がある場合もあります。
キャンセルやトラブルが発生すると稼働できない時もあるでしょう。

そのため、平均的な稼働率は60〜80%程度とされています。
つまり、現実には130〜150泊程度で回っている人が多いようです。

清掃はどうやって対応する?

ゲストが帰ったあとには、部屋の清掃が必要です。
民泊では、この「清掃」がとても重要です。

1回あたりの清掃費の目安
  • ワンルーム: 4,000〜6,000円
  • 1LDK〜2LDK: 6,000〜9,000円
  • 戸建てや広い部屋: 1万円超えも

ベッドメイクや水回りの掃除、アメニティ補充、ゴミ回収などが含まれます。
自分でやればコストは抑えられますが、外注する場合は費用を宿泊料金に上乗せするのが一般的です。(Airbnbなどではゲストに「清掃費」を別途請求する形式)

民泊の収益モデルはどうなる?

では、実際にどれくらい稼げるのか? 例を見てみましょう。

例①:賃貸マンション1LDK(家賃10万円/1泊17,000円)

  • 稼働日数: 180泊
  • 売上: 306万円(17,000円 × 180泊)
  • 家賃: 120万円(10万円 × 12か月)
  • 光熱費・通信費・消耗品など: 15万円
  • 清掃費: 90万円(1回5,000円 × 180回)
  • その他経費: 10万円
  • 合計経費: 235万円
  • 想定利益: 71万円

例②:戸建て 3〜4LDK(ローン15万円/1泊35,000円)

  • 稼働日数: 180泊
  • 売上: 630万円(35,000円 × 180泊)
  • 物件価格: 3,000万円(35年ローン・年利1.5%想定) 
  • ローン返済: 180万円(15万円 × 12か月)
  • 光熱費・通信費・消耗品など: 30万円
  • 清掃費: 216万円(12,000円 × 180回)
  • その他経費(固定資産税・修繕など): 50万円
  • 合計経費: 476万円
  • 想定利益: 154万円

もちろん、収益は物件価格や立地、稼働率などによって大きく変動します。
さらに、清掃を自分で行うなど工夫すれば、その分コストを抑えることも可能です。

また、Airbnbなどの予約サイトでは売上の3〜15%程度の手数料が発生します。
こうした手数料分を差し引くと、実際の利益はやや圧縮される点に注意が必要です。
うまく運用できれば、年間数十万〜100万円超えの副収入も可能です。

食事の提供はできる?

「朝食付きにしたら人気出そう」と思う方も多いですが、実は民泊では基本NGです。
住宅宿泊事業では、飲食の提供はできません。

ただし、ゲストが自炊できるようにキッチンや調理器具を用意するのはOK。
料理を出すには、旅館業許可+飲食店営業許可が必要になります。

市販の飲み物や個包装のお菓子などを無料で提供することは可能ですが、手作りのお菓子などは衛生面や法的な観点から提供できませんので、注意が必要です。

まとめ

民泊は仕組みを理解すれば、副収入の選択肢になる

民泊は、仕組みをちゃんと理解すれば、副収入の選択肢になります。
空き家や使っていない部屋を活かして収益を得ることも可能です。
ただし、スムーズに運営するためには、以下のポイントをおさえておくことが大切です。

  • 年間180日の営業制限がある
  • 清掃や運営の手間・コストがかかる
  • 食事提供などにはルールがある
  • 物件の確保方法で初期費用は大きく変わる

とはいえ、小さく始めて、やりながら調整していく人がほとんどです。
「自分にもできそうかも」と思えたら、まずは情報収集から始めてもOK。
無理なく収益化を目指せるよう、計画的に進めていきましょう!

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