
こんにちは、限界ゲーマーの神掛 杉守です。
朝の通勤中、ついスマホゲーに熱中しすぎて駅を乗り過ごしました。
ゲームの世界って、ほんと現実を忘れさせてくれるんですよね。
今回は「無料ゲームの広告収益」のお話をしていこうと思います。
ゲーム内広告って何?
スマホゲームを起動してすぐ出てくる動画や、画面下に出てる細長いやつ。それが「ゲーム内広告」。
目にしたことがある人、多いんじゃないでしょうか。
代表的な広告には、以下のようなものがあります。
動画広告(リワード広告)
たとえば「動画を見ればアイテムがもらえる!」ってやつ。あれは「リワード広告」と呼ばれています。
ユーザーが広告を最後まで見たことで、ゲーム運営側に収益が入る仕組みになってます。
バナー広告
ゲーム画面の下とか端にずっと出ている横長の広告。画面の一部を占拠するだけで特別な操作はいらないタイプ。
視界に入ればOKという“受け身スタイル”の広告。
インタースティシャル広告
ゲームの途中、ステージクリアの合間に全画面で表示される広告。スキップボタンが出るまで数秒待つタイプ。
テンポが崩れることもあるけど、広告を1回見るたびに開発者の方に利益が出ると思えば、ちょっと見方が変わるかな。

たまに操作ミスで広告押しちゃって「あー!」ってなるけど、それもゲームの一部かもしれない。
正直、誤タップしてストアに飛ばされたときはちょっとイラッとしますよね。
広告でどうやって収益が生まれるの?
ここからは、ちょっとだけビジネスの話。
広告を見る=開発者が儲かる…ってどういうことなのか、ちゃんと仕組みを見てみましょう。
課金方式の種類
広告の収益には、主に以下の3つの方式があります。
- CPM(Cost Per Mille): 広告が1,000回表示されるごとに報酬が発生
- CPC(Cost Per Click): 広告がクリックされると報酬が入る
- CPI(Cost Per Install): 広告経由でアプリがインストールされた場合に課金

たとえば、CPI型広告で「このRPGがすごい!」って動画を見て実際にダウンロードすると、そのゲームの開発者にお金が入るわけです。
YouTubeと同じで「再生数」や「視聴者の反応」が収益のカギ。
ゲームの中でも同じような構造になってるんですね。
収益の流れ
- Step01広告の出稿
広告を出したい企業が広告プラットフォーム(Google AdMobやUnity Adsなど)に出稿
- Step02ゲーム内への組み込み
開発者はゲーム内で広告が適切に表示されるように設計・実装
- Step03広告の視認
ゲームプレイ中、ユーザーは広告を視聴
- Step04報酬の発生
ユーザーの広告視聴やアクション達成により、開発者へ収益が分配
こうした一連の流れが、自動で管理されています。
ユーザーにとっては「広告を見たらアイテムゲット」という単純な行動が、裏側では収益を生んでいるんです。

広告って、表から見えるのは一部だけ。裏にはちゃんとした「経済活動」があるのが面白い。
ゲーム運営にはかなりお金もかかるしね。
なぜ広告モデルが選ばれるのか?
いわゆる「無料ゲーム」は、課金だけじゃなく、広告でもしっかり利益を出せるビジネスモデルになっています。
無課金ユーザーも収益化できる
全員が課金するわけではないです。でも、広告なら「見るだけ」で収益が発生するため、ユーザー全体からバランスよく収益を得られるってことです。
実際、ゲーム分析の「Sensor Tower」のレポートによれば、近年のモバイルゲームにおいて動画広告を中心とした広告フォーマットの比重が非常に高く、アプリ収益の重要な柱となっています(※出典:Sensor Tower モバイルゲーム広告動向インサイト2023)。

課金するかどうかに関係なく広告で貢献できるのって、なんだかんだでフェアな仕組みだと思いません?
ゲーム体験とのバランスが大事
とはいえ、広告が多すぎると「うわ、もういいよ…」となってしまうのも事実。
だから最近の開発者は、「広告を見せるタイミング」や「頻度」にかなり気を使っているようです。
例えば、ステージ終了時やアイテム不足のときなど、ユーザーが一息つくタイミングを狙って出すのが定番。
さらに、「見たい人だけが見る」形式のリワード広告が人気なのも、体験の邪魔をしない工夫の一つです。

パスルゲームでステージが終わるたびに1分の動画広告が流れるゲームがあったんですが、さすがに長すぎてイライラしてやめてしまいました…。
本当、バランスが大事ですね。
収益最大化のための工夫
広告を入れるだけじゃなく、「どう見せるか」も収益に直結します。
タイミング設計
たとえば、プレイヤーが失敗してゲームオーバーになった直後に「コンティニューしたいなら動画を見よう」と出すと、つい見ちゃいますよね。
こうした“心理的なスキ”を突く配置は、プレイヤーも得するし開発者も収益になる、いわばWin-Winな設計です。
広告の最適化
ユーザーの年齢層やプレイ傾向に応じて、出てくる広告の内容も変えられます。
アクションゲームには他のアクションゲームの広告、パズルゲームには脳トレアプリの広告、といった具合に“相性のいい広告”を表示することで、クリック率やインストール率が上がり、結果的に収益も増えるんです。

たまに「やってみたら意外とハマった」ってゲーム、広告から知ったやつだったりしますよね。
まとめ
広告は“敵”じゃない
無料ゲームの裏側には、広告という大きな仕組みがあります。
それがあるから、開発者はゲームを継続して提供できるし、ユーザーは無料で遊び続けられる。
広告は単なる邪魔者じゃなくて、「ゲームの未来を支えてる存在」と言ってもいいかもしれません。
次に広告が流れたときは、ちょっと見方を変えてみてください。
ゲームって、想像以上にたくさんの人の努力と工夫で成り立っているんだなって感じられるかもしれません。

最近、広告を見てコンティニューしたら、そのままボス戦に突入して奇跡的にノーダメージクリア。
あれは完全に流れが来てましたね。
こういうとき広告もゲームの一部なんだなって、ちょっと思ったりします。