最近、スマホやパソコンから気軽に遊べる「オンラインカジノ」を目にすることが増えてきました。
広告やSNSでも「すぐに稼げる」なんて誘い文句が目立ちますが、本当に安全なんでしょうか？
実は、日本ではこのオンラインカジノ、法律に触れる可能性があるんです。
この記事では、オンラインカジノの仕組みや日本での扱い、実際に逮捕された事例まで、しっかりお伝えしていきます。
オンラインカジノってどんなもの？
オンラインカジノとは、インターネット上でカジノゲームを楽しめるサービスのこと。
スロットやルーレット、ブラックジャックやバカラなど、実際のカジノと同じようなゲームがプレイできます。
多くのサイトは海外で運営されていて、日本語対応しているものもたくさんあります。
中には、ライブ中継でディーラーとやりとりできるリアル感のあるサービスも。
仕組みとしては、クレジットカードや電子マネー、仮想通貨で入金し、勝てば出金できる…という流れ。
ですが、ここに日本の法律とのズレが出てきます。
海外ではOKでも、日本でやると違法？
日本では、基本的にお金を賭ける行為自体が法律で禁止されています。
刑法第185条では「賭博をした者は、50万円以下の罰金または科料に処する」とされています。
また、常習的に行っている場合は「3年以下の懲役」という厳しい罰則も（刑法第186条）。
じゃあ「海外で合法ならOKじゃないの？」と思うかもしれませんが、日本の法律ではそれは通用しません。
たとえ合法な海外サイトでも、日本国内からアクセスしてお金を賭けると「違法」と判断されます。
実際、プレイヤーだけでなく、日本語で案内する“仲介業者”も取り締まりの対象になってきています。
実際にあった逮捕のケース
オンラインカジノに関する逮捕例は、実際に様々あります。
軽い気持ちで始めたものの、気づけば借金まみれになり、警察に逮捕される……そんな未来が待っているかもしれません。
2021年： 東京地裁で「違法と知らなかった」と主張したものの、起訴された事例。
2023年： 兵庫県警が神戸市の男性をオンラインカジノ利用による賭博容疑で書類送検。
2025年： 岡山県警が、SNSで海外のオンラインカジノに勧誘し、常習的に賭博を行ったとして、名古屋市の男性ら4人を逮捕。
海外に行ってカジノを利用するのは？
オンラインカジノは日本国内では違法ですが、実際に海外へ渡航し、現地のカジノでプレイすることは、その国の法律に従って運営されているため問題ありません。
日本の賭博規制は適用されませんが、渡航先によっては年齢制限や税金のルールが異なることもあるので、事前に確認しておくことが大切です。
現地でカジノを楽しむ際には、施設の安全性や利用条件をしっかりリサーチしておくことで、安心して遊べます。
人気の海外カジノ拠点
海外でカジノを楽しみたい人に人気のエリアは、以下の国や地域があります。
儲け話に気をつけて
最近のオンラインカジノは、SNSや動画配信で「簡単に稼げる」と宣伝されがちです。
でもその裏には、出金できなかったり、勝てない仕組みになっていたりと、利用者に不利な要素も多いです。
また、アフィリエイト報酬目当てで「稼げるからおすすめ」と紹介している情報も見かけますが、それを鵜呑みにしてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれることも。
まとめ
オンラインカジノは、確かにエンタメ性もあって楽しそうに見えるかもしれません。
ですが、単なる違法リスクだけでなく、前科がついてしまう可能性や社会的信用を失うリスクも見逃せません。
逮捕された場合、ニュースやSNSで名前が広まることもあり、転職活動やローン審査に影響が出ることも。
また、利用したオンラインカジノサイトが詐欺的な運営をしている場合、勝っても出金できないなどのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
「海外では合法だし」「みんなやってるから大丈夫」と思っていても、それだけでは済みません。
オンラインカジノにはかなりのリスクが伴うことを、事前にしっかり理解しておく必要があります。
もしオンラインカジノに興味が湧いたとしても、日本で遊ぶのは避けた方が無難です。
興味を持ったなら、まずはリスクや法律の問題をしっかり調べ、自分の行動がどんな影響を与えるかを考えることが大切です。
